韓国語の魅力 - ハングルの誕生

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韓国語の魅力
第一回 ハングルの誕生 
韓国語を学んでいるみなさんが使う韓国語の文字は「ハングル(한글)」といいます。このハングルを創製した人は朝鮮の第4代の王、世宗大王(セジョンデワン、세종대왕)です。 世宗大王は1443年にハングルを創製し、1446年それを公式的に頒布しました。

ハングルという固有文字が創製されるまで、朝鮮の民は中国の漢字を借りて使っていました。しかし、漢字は複雑で難しいということで地位が高い人しか駆使することができませんでした。当時、上流階級の人が全体人口の1%ぐらいしかいなかったことを考えると、ほとんどの民衆が文字の読み書きができませんでした。このような状況を不便に思った世宗大王は、誰にでも簡単に文字が勉強できるようにハングルを創製したのです。世宗大王の民を考える心はハングルの創製原理や解説などが記録されている「訓民正音(フンミンジョンウム、훈민정음)」からもよく分かります。「訓民正音」とは文字通りに「民を教える正しい音」 を意味します。また世宗大王は、「伝えたいことがあってもそれを文字で伝えられない民を不憫に思い、このように文字を作った。」という心を「訓民正音」にて明らかにしたのです。

しかし、このような良い意味から始まったハングル創製は、初期から多くの臣下と中国から大反対を受けました。反対の理由はいろいろありますが、一般の民が文字を習得し学問を学ぶことを上流階級の人が嫌がったのが一つの理由です。また、周辺国の中で最も力が大きかった中国に気兼ねする臣下の存在もそうでした。彼らは、「固有の文字を作ることは中国に対して恥じることになるのだ。固有の文字を持っているのは野蛮人だけだ。私たちが固有文字を使うようになると私たちも野蛮人になるのだ。」と主張したそうです。現代の私たちにはどうしても理解できない主張ですが、当時は朝鮮人であるにもかかわらず中国に気兼ねする臣下がいたそうです。
朝鮮の臣下だけではなく、当時の中国も朝鮮に使臣を派遣してハングル頒布を強く反対したそうですが、 世宗大王は屈せず、学者らと共に朝鮮の固有文字を頒布しました。もしその時世宗大王が臣下や周辺国に屈していたら、今の私は外国の文字を使っていたかもしれないですね。もしかしたら、文字というもの自体全く書けず、このようなコラムを書くことすらできないかもしれませんね。

ハン・ソクギュ(한석규)、チャン・ヒョク(장혁)、シン・セギョン(신세경)が共演したドラマ「根深い木(プリギプン・ナム、뿌리깊은 나무)」は、このような世宗大王と当時ハングルを創製するまで頑張った様々な人の話を題材にしています。興味のある方はこのドラマを特にお勧めしたいと思います。 世宗大王を演じた韓国の国民俳優ハン・ソクギュさんの演技力は見ものです。ハングル創製を反対する人に対して世宗大王が悪口をいうシーンはこのドラマの名場面でもあり、ハングルに対する世宗大王の意志も理解できるため名場面の一つでもあります。

このドラマのタイトルは「根深い木」ですが、これは訓民正音が頒布される前の一年前にハングルで作られた文献「?飛御天歌(용비어천가)」の文章の一部です。「?飛御天歌」は朝鮮の始祖、朝鮮の建国についての内容ですが、その中には次の文章があります。「뿌리깊은 나무는 바람에 아니 흔들리니」。
日本語に訳すと「根深い木は風に動かず」という意味です。根深い木とは基礎が丈夫で、振られない国を意味するのでしょう。
   世宗大王はこのように根深い木のような国を作るために色々と努力をしました。その結果、世宗大王の時期にはハングルはもちろん、様々な科学施設が発明されました。そのため世宗大王は常に偉大な王として呼ばれているのです。また世宗大王のキャッチ・フレーズが「臣下が辛いと民が楽になる」(『人間経営の天才、世宗』チェ・ギオク著を参照)だったそうですが、それに対する逸話があるので、それを紹介してこのコラムを終えたいと思います。

「訓民正音」の頒布を祝う祭りの日にハングルを創製した学者の半分以上が参加できなかったのですが、その理由はハングルを創製した時の過重な業務、世宗大王の要求に応えるため奔走したため病気にかかったためだと言われています。世宗大王の根強い姿が垣間見ることのできる話ですね。当時、ハングルやそれ以外の研究のために頑張った学者・臣下には本当に申し訳ないとは思いすが、その努力の結果、今は楽にハングルを使っているのではないかと思います。
「臣下が辛いと民が楽になる」というのは、今の政治家に必要な資質とも言えるのではないでしょうか。
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