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第三回 韓国における韓国語教育

私は半年にわたって日本語を勉強してきましたが、まずはひらがな・カタカナを覚え、そして単語を覚えながら文法を勉強する形で学んできました。しかし、母国語である韓国語はどのように勉強してきたかを考えてみると逆によく分からなくなりました。 もちろん、それは韓国語が私の母国語であるためだと思いますが、生まれてから自然に身につけてきたためそれを説明するのは難しいかもしれません。みなさんもたぶんそうだと思います。韓国語についてはハングルを学び、単語を覚え、ドラマを見ながら勉強をしてきたが、母国語はどうやって話せるようになったのかについてはあまり考えたことがないと思います。 ということで、今回のコラムでは、私のように韓国人がどのように国語としての韓国語を勉強するのかについて話していきたいと思います。
幼稚園に入る前の子供のハングル教育は両親によって行われる場合が多いです。そのため、当然子供の話し方はその親の話し方と似てしまいます。最近は子供らしくない、おばあさんのような口調の子供が増えたそうですが、それは働く母が増加したため、祖母が育児を担当する場合が多くなったためだそうです。 私の場合はまず母と遊びながらハングルを学んだ後、日本のKUMONのような学習紙を家庭教師と一緒に勉強しました。「신기한 한글나라 (珍しい・ハングル国)」という学習紙の名前をいまだに覚えているほど、本当に楽しく勉強した記憶があります。母に聞いてみると、私はハングルを学ぶことよりもその学習紙の一番最後のページにあった紙人形のほうに興味があったそうです。そのおかげで(?)、私は楽しくハングルを学ぶことができたと思います。
 韓国では平均すると6歳頃から幼稚園に通い始めます。幼稚園ではハングルを学ぶというよりも友達や先生を通じて対話能力を習得します。幼稚園では規則的に文字を書く練習をすることで、ハングルを上手に書けるようになること、徐々に自分の考えを文字で書けるようになることをその狙いとしているようです。私が通った幼稚園では毎日「받아쓰기 (バダスギ、書き取り)」の宿題がありました。その文字通り、その日に先生が教えてくださる一つの文章を小さいノートに4~5回書くことでした。ノートは四角いマス目になっていて、それがまるで韓国の깍두기 (カクトゥギ、大根キムチ)に似ていることから깍두기 노트(カクトゥギ・ノート)とも呼ばれた記憶もあります。
小学生の時は私も10年以上前なので詳しくは覚えてないですが、色々な話を読み、周りの友達と一緒に会話をする形で韓国語の勉強を行いました。低学年の時に、教科書の上の部分に透明な紙を貼り、教科書に出ている文字をそのまま透明紙に書き写す練習をしたことがあります。もちろん、それが公式的な教育課程だったのかは分かりませんが、その書き写す練習を通して文字をきれいに書けるようになったと思います。高学年の時には様々な文学作品を読み、さらに情報文のような非文学を学び始めました。 今になって考えてみると、小学生の時には文を書く活動がかなり多かったと思います。その時、本当に書くのが嫌だったのが日記(일기、イルギ)や読書録を書くことでした。 毎日ほとんど同じ日常の繰り返しなのに、毎日日記を書いて翌日の朝に先生に提出するということは本当に疲れることでした。しかも自分の日記を先生が添削して「참 잘했어요(よくできました)」と書いてくれるのがあまり好きではなかったのです。恐らくこれは私一人だけの話ではないと思います。韓国の小学生は皆「今日、私は~をした。」で日記をはじめ、「本当に楽しかった。」で終わらせるのがほとんどです。 教育大学に通っている友達に聞いてみると、今の小学生も相変わらず同じ形で日記を書いているそうです。15年前の小学生も今の小学生と同じように考えているのでしょう。
最近の小学校では、日記は当たり前にその日に書くのだから「今日は」は書かない、日記は自分の話を書くのだから「私は」も書かないように教育しているようです。学生個人個人が創意的に文を書くように練習させるためだと言っていますが、創意的な書き方をさせるのに日記はあまり効果がないのか、毎日日記を提出することはどんどんなくなっているようです。   以上、韓国の人はどのように母国語を学んでいくのかについて私の経験に基づいて話をしました。形は少し違うかもしれませんが、日本でも母国語を学ぶ過程は似ているだろうと思います。ですので、韓国語を勉強するみなさんも、自分が日本語を学んだように韓国語を身につけていけばよいのではないかと思います。そのためにはもっと長い時間がかかるかもしれませんが、「言語を自分のものにする」ためにはそれなりに時間が必要です。

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