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第四回 美しいウリマル

まず、「ウリマル」とは何かを確認してから話を始めましょう。ウリマル(우리말)とは、「ウリ(우리、私たちの・我が)」+「マル(말、言葉)」、つまり「ハングルだけでなっている言葉、単語」のことです。 外国語が流入したとはいえ、まだ韓国語の多くはウリマルが占めています。例えば、ムル(물、お水)、ゴッタ(걷다、歩く)、そして先ほどの「ウリ」と「マル」も漢字でもなく外来語でもない、純粋なウリマルなのです。 今回のコラムでは、普通に使うウリマルよりも、日常生活では使わないけどその語感が美しいウリマルをいくつかご紹介したいと思います。

①シナブロ(시나브로)
시나브로 は「知らないうちに少しずつ」を意味します。個人的な話しになりますが、私がこの単語を初めて見たのが小学生の時でした。隣のおじさんが持っているタバコに「시나브로」と書いてあったのですが、その発音が何か格好よく見えたのです。それで「おじさん、シナブロって何?」って聞いたところ、そのおじさんもシナブロの意味を知らなかったため自分で辞書を引き「外国語じゃないんだ!」と驚いた記憶があります。今もそのタバコが売られているかは分かりませんが、その時の記憶がなんだか強く残っておりシナブロの意味を今でも忘れていません。

②オンセミロ(온새미로)
韓国語が外国語であるみなさんにはどう感じられるか分かりませんが、母国語として使う私としては本当に柔らかくていい語感がある単語だと思います。온새미로は「自然そのまま」、「いつも変わることなく」を意味します。その意味も美しいと思いませんか。もちろん、この単語も日常会話ではあまり使われませんが、たまにネットやブログなどではニックネームとして使われているのを見たことがあります。 ③ナルシャ(나르샤) K-POPに強く興味を持っている方ならどこかで聞いたことがある単語かもしれません。韓国の助成歌手グループ「Brown Eyed Girls」のメンバーで나르샤という人がいます。このグループがデビューした時はほとんどの人が나르샤は英語かロシア語だと思っていました。나르샤は「飛び上がる」を意味するウリマルです。「飛ぶ」を意味する言葉が「ナルダ(날다)」ですが、「ナルシャ」がそこから派生された言葉であるかも知れません。

④ダソム(다솜)
다솜は女性グループSISTARのメンバーの実名として有名です。「愛」を意味する本当に良いウリマルです。この다솜という言葉は女性のハングルの名前としてよく使われてきました。私が中学時代、そして高校時代にも少なくても一人は다솜という名前の女の子がいるほどでした。「愛」という意味まで考えなくても、その発音が何か暖かくて良いためよく使われるのではないかと思います。ダソムというと個人的には「綿あめ(솜사탕、ソムサタン)」が思い浮かびます。 「愛」を意味する言葉は上記の「ダソム」以外にもありますが、既にみなさんもよく知っている単語です。そうです!「サラン(사랑)」です。사랑も「愛」を意味する美しいウリマルです。面白いのは、昔々の사랑は元々「思う」を意味する言葉だったそうです。なぜ다솜よりも사랑が「愛」を意味する言葉として広く使われるようになったのかはよく分かりません。しかし「誰かを愛するようになると、その人をずっと考えるようになる」という観点からみると、なぜ사랑のほうが使われるようになったのかも少し説明がつくと思います。

上記の다솜のようにハングルの名前として사랑も多いです。芸能人の中では、俳優キム・サラン(김사랑)、日本のモデルSHIHOの娘もチュ・サラン(추사랑)もいます。
 やはり女の子の名前としては「愛」と関係がある単語がよく使われるようです。日本でも愛ちゃんがたくさんいることをみてもそうですね。

今回サラン以外に4つのウリマルを紹介しましたが、皆さんいかがでしたか。上述したようにウリマルの中では韓国人も意味を知らず日常会話では使わない単語が結構あります。皆さんにとってもこのような単語が初めてで見慣れないというのは当然でしょう。たぶん韓国に行っても先ほど紹介した単語を見かけることはあまりないと思います。 でも、もしソウルに行った時に偶然、「온새미로 (オンセミロ)」という名前のカフェを見つけたときを想像してみてください。言語を学ぶという面白さはそこにあるのではないでしょうか。
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