韓国語において多様化する外来語 − 外来語の逆襲

トップページ >韓国語の魅力 第十三回 何気なく使う外来語、韓国語ではなんと言う?
韓国語の魅力
第十三回 何気なく使う外来語、韓国語ではなんと言う?
韓国に行ったことがある方は感じたことがあるかもしれませんが、明洞 (ミョンドン、명동)のように有名な観光スポットではハングルで表示している看板は多くないです。逆に英語などの外国語で表示している看板が圧倒的に多いです。そのためか、逆にハングルで表示されているスターバックス(스타벅스)、マクドナルド(맥도날드)がある仁寺洞(インサドン、인사동)がフォト・スポットになりましたね。 このように外国語の流入のため、ウリマル(第4章参照)がどんどんなくなっているという指摘は以前からよくありました。また、無分別な外国語の使用を控えるために、ウリマルクイズのようなイベントもたくさん行われてきました。しかし、このような多くのイベントよりも、「ウリマル使用」を奨励するのに最も大きな効果的を表したのは、あるバラエティ番組でした。

そのバラエティ番組とは「想像プラス」という番組でした。国語に対する様々なコーナーを設け、その中で人気を集めたコーナーの一つが「当たり前に使ってきた外来語をウリマルに変える」というコーナーでした。そのコーナーを通じて、あまり認識せず日常生活で普通に使ってきた外来語をハングルに変えることに難しさを感じながらも、多くの人々は母国語である韓国語やハングルという文字について改めて考えさせられました。日本語を考えてみてもそうですが、タクシーやシャンプーなどを自然な日本語に変えることは意外にも難しいのです。ただ変えることに意義があるのではなく、それを多くの人から言われるように、呼びやすさや洗練さもある単語に変える必要があるからでしょうね。

ところで、みなさんはこの番組名について少しぎこちないというか、おかしいと思いませんでしたか。「多くの人がよりハングルを使う」ことを狙いにした番組なのですが、番組のタイトルが「想像プラス」です。私は全く気づきませんでしたが、かなり多くの人がそれを指摘したそうです。また番組の中で「難しいですね。ヒントをあげましょうか」のように、外来語がよく使われているということで指摘されたそうです。その後、番組のタイトルが「想像ドハギ(더하기、足し算)」に変わりましたが、それほどウリマルだけで会話をすることが難しい時代になったのだと思います。

このような指摘も少しありましたが、この番組の波及力は本当に大きいものでした。番組の中で紹介されたウリマルを世間の人がたくさん使うようになっただけではなく、ネットなどで自ら外来語をウリマルに変える現象が現れました。例えば、シティズンとネットの合成語でネット利用者を意味する「ネティズン(네티즌)」を、「ヌリクン(누리꾼)」と呼ぶようになりました。また、ネットの掲示版の返信(コメント)を意味する「リップル(리플、reflyの略語)」の代わりに「ダブグル(답글)」や、「デッグル(댓글)」を使うようになりました。ヌリ(누리)は、「世の中」を意味する単語で、〜クン(〜꾼)は「〜の専門の人、〜に上達した人」を意味します。まとめてみると「世の中のことに詳しい人」になります。ネットの特徴をよく活かした単語だと個人的には思います。また、ダブグルとデッグルの「グル(글)」は、「文、文章」を意味します。「ダブ(답)」は「答」を、「デッ(댓)」は「付ける」を意味する動詞「ドッデダ(덧대다)」からきた単語です。二つとも「返信」という意味をよく表していますね。

このように何年か前は母国語を奨励するようなことも流行りましたが、今もそうなのかというと何とも言えません。むしろ外国語の使用がさらに増えているのではないかと思うほどです。町の看板はほとんどが外国語で、放送でもコミュニケーションの多くの部分を外来語が占めています。このような現状の背景にはグローバル化ということもあると思いますが、外国語を使ったほうがよりおしゃれに見えるからではないかと思います。

日本を考えてみてもあまり大きな違いはないと思います。看板、食品名、サービス名なども外国語が多いです。私の留学時代の4年間を振り返ってみても、最近の日本でも「母国語を大事にしよう」のようなキャンペーンやイベントがあまりないように思われますが、日本の方々はこれについてどう思っているか気になります。みなさんは「外国語の逆襲」についてどう思いますか。

すすむ 第十四回 黄色は黄色でも濃い黄色  はこちら>>
もどる 第十二回 父方の叔父さん?母方の叔父さん?  はこちら>>
韓国語の魅力 目次 
第一回 ハングルの誕生 >>
第二回 ハングルの科学性 >>
第三回 韓国における韓国語教育 >>
第四回 美しいウルマリ >>
第五回 韓国のおもしろいことわざ >>
第六回 韓国語が上手な日本人 >>
第七回 韓国語が上手な外国人 >>
第八回 美しい韓国詩 >>
第九回 韓国語の方言 はこちらはこちら>>
第十回 流行語になった韓国語の方言 はこちらはこちら>>
第十一回 仰天!同じ単語でも韓国語と日本語で意味が違う? はこちら>>
第十二回 父方の叔父さん?母方の叔父さん? はこちらはこちら>>
第十三回 何気なく使う外来語、韓国語ではなんと言う?  はこちら>>
第十四回 黄色は黄色でも濃い黄色  はこちら>>
第十五回 韓国人でも難しい韓国語の隠れたルール  はこちら>>
韓国語スクール30分無料体験

韓国語教室予約電話