韓国語の規則 − 難しい規則

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韓国語の魅力
第十五回 韓国人でも難しい韓国語の隠れたルール
今回は前回のコラムに続いて韓国語の難しいところについて話してみたいと思います。

Aジャジャンミョン、チャジャンミョン、どっちが正しい?

日本ではジャージャー麺と呼ばれる中国由来の美味しい食べ物、「ジャジャンミョン(자장면)」。私はジャジャンミョンと書きましたが、それはジャジャンミョンが韓国の公式機関である国立国語院(국립국어원、http://www.korean.go.kr/)がジャジャンミョンを標準語として認めたからです。ですが、ほとんどの韓国人は자장면よりも짜장면(チャジャンミョン)と発音しています。そのためジャジャンミョンが正しい表現なのか、それともチャジャンミョンが正しいのかあやふやになる人もかなり多いです。韓国のバラエティ番組などをよく見る方で、자장면、짜장면のどちらが正しいかをクイズとして出しているのを見たことがあるかもしれません。

これ以外にもどの書き方が正しいかよく分からない単語も多いです。例えば、キムチ・チゲの正しい書き方は「김치찌개」ですが、「김치찌게」だと認識している人もいます。「개」と「게」の発音に大きな差はなく、二つとも「ゲ」と発音されるためだと思われます。また、「食器洗い」を意味する「설거지 (ソルゴジ)」を「설겆이 (ソルゴッイ)」と書く人もいます。この설거지と설겆이は文字は違いますが、読んでみると実は同じ「ソルゴジ」と発音されます(同じく発音されるのに、あえてソルゴッイと書いたのは文字の違いを表すためです)。そのため、「설겆이」は80年代に表記も発音も易しい설거지に標準化されたそうです。ですが年配の方はまだよく설겆이と書くようです。
このように国立国語院では時代の流れや発音の易しさを考慮し標準語を変更しています。上記で紹介した자장면も実際に짜장면という人がほとんどだということから、자장면と짜장면の両方を標準語として認めるようになりました。単なる規則よりも現状を反映するということがその狙いでしょう。
よってもうどちらが正しいか悩む必要はなくなりました。やはりジャージャー麺は짜장면と発音することによって真の味がでます。これが標準化されたことにより自由に짜장면と使えることは個人的には嬉しいと思っています。

Bティオスギはまるでパズルみたい!

韓国語には日本語とは違いティオスギ(띄어 쓰기、分かち書き)があります。「朝ごはんを食べた」を「아침을 먹었다」のように「朝ごはんを」と「食べた」を一文字あけて書きます。文章が長くなっても上のようにティオスギがあるため意味は理解しやすくなります。

しかし、このティオスギにも一定の規則があり、その規則は本当に複雑で難しいです。もちろん、韓国人も日常生活でティオスギをして書いているものの100%正しく書けるとは言えないほど難しいものです。例えば、「나는 네가 좋아 (私は・君が・好き)」のように主語、形容詞などが短くて複雑ではない場合は間違うことはないですが、「나는 통역을 할 수 있다 (私は・通訳が・できる)」のような文章はどうティオスギをすればよいかを、かなり頭を悩ますティオスギなのです。「할 수 있다」か「할수 있다 」なのか、あやふやになりますが、この場合は「할 수 있다」が正しいです。しかし、意外にも多くの人は何が正しいかしっかりと言えない時の方が多いです。幸いにも大学入試や韓国語能力試験のような公式的な試験以外ではこのティオスギを細かく気にする人はあまりいません。ある程度、常識的な範囲でのティオスギの規則を守ればいいからです。

韓国語が難しいのは、もちろん言語そのものが難しいからでもありますが、みなさんにとって外国語だからだと思います。そのため難しいと思うのは当たり前のことで自然なことだと思います。ですから勉強しながら難しいと思っても全くがっかりする必要はないです。
 昔から、韓国には「避けられないなら、楽しもう(피할 수 없으면 즐겨라)」という言葉があります。私も何かを学んで難しさを感じるとき、この言葉を思い出し、また頑張ろうと思えます。みなさんもそういう時には是非この言葉を思い出してほしいと思います。言語の壁を実感したとき、その時に諦めてしまうよりも、少し勉強のスピードを下げ、ゆっくりと学んでいき、それを理解するようにしてみてください。恐らくその後は、まるでその外国語が母国語のように感じられるようになると思います。外国語が母国語のように感じられたとき、それはもう嬉しくてじーんとするほど感動することは間違いないと思います。
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