トップページ新造語で学ぶ韓国語 >  ”第五回 サンポセデ(삼포세대)3放世代数字はどこまで増えるだろう。 ”
第五回 サンポセデ(삼포세대)3放世代数字はどこまで増えるだろう。 

サンポセデ(삼포세대、3放世代)は「サン(삼,3)」+「ポギ(포기,放棄、諦め)」+「セデ(세대,世代)」の合成語です。恋愛(ヨンエ、연애)、結婚(ギョルホン、결혼)、出産、この3つを諦めた今の世代を意味する新造語なのです。恋人と恋愛し、その人と結婚するということは人間が生きていく上ではある意味で自然なことです。また、子供は神様のプレゼントだとか、子供を生むことは神聖なことだなどともよく言われています。しかし、このように自然であり、貴重なことだとも思われるこの3つを諦めるようになったのは一体なぜでしょうか。
  既にある程度は予想していると思いますが、「就職難」つまり「厳しい就職状況」がこの「サンポセデ」の背景なのです。日本もそうだと思いますが、韓国では就職の競争率が非常に高く、いわゆる大企業に入るためには大学に入ってからすぐ就職を準備しなければならないというほど韓国の就職市場は厳しくなっています。
結婚して家を買ったり借りたりするためにはかなりお金が必要ですし、育児にもかなりお金がかかります。しかし、このような厳しい状況で就職ができず、そのため所得がない人には家賃や育児費用を設けることはなかなか難しいことでしょう。このような社会的な状況の上で、この「サンポセデ」という単語が生じるようになったのです。
最近、韓国では『サランヘソナムジュナ(사랑해서 남주나、愛するのは自分のため)』というドラマが放映されています。男女の多様な形の愛を描いているドラマですが、最も大衆の共感を得ているのは、イ・サンヨブ(이상엽)さんとホン・スヒョン(홍수현)さんが演じている若いカップルの愛です。 2人は2年以上付き合ってきたものの、結婚は考えることすらできません。男は就職ができず、アルバイトだけで暮らしていて、女は働いてはいるもののまだ非正規職なので正規職になるかどうか確信できない状況です。このような2人は、愛には問題がないものの、結婚という現実的な問題に直面するようになります。結局、2人は自分たちの状況はこれからも変らないと判断し、別れるようになったというのが今までのストーリーです。今後2人がどのようになるかはまだ分かりませんが、このカップルは現在の韓国の若い世代の現状をよく見せているドラマではないかと思います。私を始め視聴者たちが彼らを応援しているのも今の社会状況に対する共感があったからではないかと思います。
「サンポセデ」以外にも最近は「サ(사,四)ポセデ」、「オ(오、五)ポセデ」というまた新しい単語が出来ました。「サポセデ」は上の3つに人間関係まで諦めた世帯をいい、「オポセデ」は今までの4つに加えて持ち家の夢まで諦めた世代を意味します。一体、どこまで諦めなければならないのか、人間が当然享受するべきだったことまで諦めるようになるのかと思うようになり、本当に悲しいと思います。
ソウル大学教授であるキム・ナンド(김난도) さんが書いた「つらいから青春だ」という本が何年前に若者たちから強い人気を集めました。しかし、そこから何年が過ぎた今は「青春だからつらいのだと自分を慰めるには今の時代はつらすぎる」といっているそうです。 まさに、韓国の今の若い世代は厳しい青春を過ごしているのではないかと思います。
「サランヘソナムジュナ」の解釈
サラン(사랑、愛)  ヘソ(~して)  ナム(他人)   ジュナ(あげるかよ、渡すかよ)
→ 愛して(その結果を)他人にあげるかよ ⇒ 愛するのは自分のためだ

すすむ     ”第六回 シワールド (시、嫁ぎ先)とワールド(월드)の合成語で「嫁ぎ先」 ”はこちら>>
もどる    ”第四回 タルバボ(딸바보)、聞くと気持ち良くなる悪口”はこちら>>