皆さんは、韓国旅行に行くと何をなさいますか。
東大門でグルメツアー?ミョンドンでショッピング?チンジルバンでサウナ?カンナムでエステ?どれにしても、想像だけでワクワクするものばかりですね。
それでは、韓国旅行で最も使う言葉は何ですか。
「 안녕하세요?(こんにちは)」を除きにして、次に最も使う言葉と言ったら「 얼마예요?(いくらですか)」ではないかと思います。
初頭で挙げた観光のどれにしても、「購入行為」がなくては成立しませんよね。勿論最近は、日本語の出来るステップが多いので、日本語でも問題ないかもしれませんが。
その時に大事になってくるのが「数字」です。
「 깎아주세요 (負けてください)」という言葉が流行のように使われるほど、韓国でのお買い物は一膳二善の値引きが楽しい庶民の生活文化でもあります。
ところが、そのように面白い文化を楽しく体験したいのに…!
肝心な数字が弱くて、「 얼마예요?(いくらですか)」,「 깎아주세요 (負けてください)」と言葉を投げるだけで終わってしまうこと、ありませんか。
そんな皆さんの悩みを解決いたします!
今回は「韓国語の数字完結版」として、数字読みの概念から、普段最も使う数字が含まれた挨拶10個までをお伝えいたします。
まず、概念を理解して、3回ぐらい読んでいただくだけで簡単に覚えられるように、分かりやすくご説明いたします。 もう旅行先で数字に困ること無し!これで決めましょう。
漢字数と個有数
まずは、数字の概念を整えましょう。
韓国語の数字は大きく二つの概念に分けることができます。
一つは「漢字数」、もう一つは「固有数」です。
見慣れない言葉だと思いますが、簡単に言うと「漢字数=音読み」、「固有数=訓読み」のように思っていただくと便利です。
日本語にも「いち,に,さん,し…」と読む場合と「ひとつ,ふたつ,みっつ,よっつ…」と読む場合がそれぞれありますよね。それと同じ概念です。
そうなると「それじゃ、日本語の使い分けに従えばいいの?」という疑問が湧きますよね。一部分はその通りですが、必ずというわけではございません。
それでは今から、もう少し具体的に韓国語の数字を概念を固めてみましょう。
1. 漢字数
先ほども申しましたように、個有数とは本来の数字の読み方、つまり「訓読み」に当たる概念です。日本語の「いち,に,さん,し…」の読み方がここに該当します。この漢字数は、主に「日付」や「値段」、「電話番号」などを数える時に使います
1) 日付
日本では、月は漢字語(いち月、二月、三月…),日にちは固有語(ついたち、ふつか、みっか…)である反面、韓国では、月,日にちどちらも漢字数で表しまし。
月は韓国語で「궐」、日は「일」といいます。下記をご覧ください。上記の規則によると、他の「2月、3月…」も「2= 이 、3= 삼 、月= 월 、…」ですので、「 이월[이월]、삼월[사뭘]…」になります。
ただ、一つ注意していただくのは「6月,10月」の読みです。上記の規則に従うと「6月= 유월[유궐],10月= 십월[시붤]」ですが、この二つは不規則で数字のバッチムが脱落します。
結果、「6月= 유월[유월 」、「10月= 시월[시월]」になります。
なので、連音化の現象も起こりません!必ず、気をつけてくださいね!
同じく日にちの読みも全く一緒です。
「2日,3日…」は「2日= 이일[이일]、3日= 삼일[사밀]…」になります。
二桁になっても日本語の数え方そのままです。
「12日,23日,30日…」は「12日= 십이일[시비일]、23日= 이십삼일[이십사밀]、30日= 삼십일[삼시빌]…」になります。
2) 値段
今度は値段に移ってみましょう。
値段も日付と全く一緒です。日本語のように、それぞれの読みを並べて行けばいいです。
ただ、値段には10単位以外に「百,千,万…」の上位単位が存在するので、先ほどの漢字数にこれらを加えます。
ここで注意する点は、日本では「一万円, 一千万円」のように「万,千」の前に「一( 일 )」を足して言うんですね。
これに比べて韓国では、「一( 일 )」は足しません。
つまり、「一万円≠일만円」→「一万円=만円」、「一千万円≠일천만円」→「一千万円=??円」といいます。
それでは、勧告通貨「 원 (ウォン)」をつけて物の価額を言ってみましょう。
いかかですか。「まだまだ…」と思われる方も!焦ることはありませんよ!まだ数字の覚えが慣れてないだけです。
他の言葉より文法的な要素はありませんので、慣れの問題ですので。
2. 固有数
さ、2つ目の概念は「個有数」です。
個有数とは、物の数量を数えるとき使われる訓読みとも言える数字のことをいいます。
その他にも、人の年齢や時間を表すときの数字でもあります。一つ一つ見て行きましょう。
1) 数量
簡単に言うと、「1個,2冊,3枚,4杯,5台 のように後ろに数量を現す単位名詞が付くときの数え方だと思っていただくと分かりやすいです。
日本でいう「ひとつ,ふたつ,みっつ…」の読み方ですね。
ただ、日本では数量を表すときは漢字数を使う(1個=いっこ、2冊=にさつ、3枚=さんまい、4杯=よんはい、5台=ごだい)ので、直訳するだけと思ってはいけませよ!
固有数の読みは上記の通りです。
後は、日付のように後に単位名詞を付けるだけです。
ただひとつ!1,2,3,4,20の読みに( )が見えますか。1~4と20は後ろに単位名詞が来ると( )の中の読みに従うということ、覚えてください!
11からは漢字数と同様、数字を並べるだけでいいです。
例えば、「11=열하나、23=스물셋、45=마흔다섯、67=예순일곱、89=여든아홉 、…」のように。
100,1,000,10,000は漢字数と読みは一緒です。他にも、「2冊= 두 권 、3枚= 세 장 、4杯= 네 잔 、5台= 다섯 대 …」のようになります。
後は、単位名詞をたくさん覚えることですが、今は無理やりに頭に入れようとしなくても大丈夫です。
使っていくうちに自然に覚えられます。
2) 年齢
年齢も基本的な読みは一緒です。単位名詞に「 살 (歳)」が付いた形だと思ってください。
3) 時間
続きまして、時間の読みですが。時間は「固有数+漢字数」でいいます。 時間は固有数、分と秒は漢字数で表します。
なので、「3時1分37秒」は「3時= 세 시 、1分= 일 분 、37秒= 삼십칠 초 」で「 세 시 일 분 삼십칠 초 」になります。
さ、ここまで数字の概念を纏めてみました。
一瞬覚えることも多く、複雑に感じられるかもしれませんが、原理は日本語の数字と非常に似ているので、あまり考え込まないで慣れるまで十分練習を繰り返してください。
時間を見るたび、韓国語で言ってみる習慣を身に着けるのもいいと思います。何でも生活の中で!絶対にいけます!
すぐ使える数字会話
さ、それでは、実際の旅行ですぐにでも使える数字を覚えてみましょう。
ここでご紹介するのは、韓国の旅行先で最も使われるだろうと思われる「数字会話」です。韓国の貨幣は10ウォン単位まで通用されていますが、スーパーを除いて路上での買い物や飲食店などではほとんどが100ウォン単位までが多いです。
「えっ、スーパーも行きますけど!」と思われるかもしれませんが、スーパーで値段を聞いたりと、数字を混じりながら会話する場面はなかなかないと思われます。
ほぼ路上とかで直接販売員との会話が多いですよね。
ということで!上記の点を踏まえての数字会話をお教えします!
メモはご用意できましたか。それでは、行ってみましょう!
1. 이거 얼마예요?
定番の質問ですよね。「おいくらですか」と値段を聞く質問です。
「 이거 」は「これ」、「 얼마 」が「いくら」、「-예요?」は名詞の丁寧体「-です」という意味です。
欲しい品物に指を刺しながら言ってみましょう。疑問系なので、最後の語尾を上げて明るく質問してください。
2. 오백 원이에요.
先ほども申しましたように、韓国では10円単位まで通用されていますが、一般路上では100円単位、それも切が良い500円単位で取引されることが多いです。
2~5までは、そのようによく使われる値段の発音をご紹介します。
「500=ごひゃく= 오백 」ですよね。
これにウォンを加えると「 오백 원 」になります。
ただ、「 오백 원 」はバッチムの「 ㄱ 」がリエゾンされるので、実際には[오배 궈니에요]と聞こえます。
3. 천 원이에요.
「1,000=せん=천」です。こちらも同じくウォンを加えると「 천 원 」になりますよね。
「 원 」は「母音+子音」の文字構成をしているので、値段を言うとき必ず前のバッチムがリエゾンされます。
これを忘れないでください!
ということで、[처 눠니에요]が正しい読みになります。
4. 만 원이에요.
続いては「1万」です。ここで「1」は発音しないということ覚えていますか。
ということで、「1万= 만 」、こちらも「 ㄴ 」がリエゾンされて[마눠니에요]になります。
5. 만 이천 / 만 오천 원이에요.
こちらの二つもよくある値段です。今度は「」だけではなく、「2,000= 이천 」の「 이 」,「5,000= 오천 」の「 오 」が母音で始まるせいでこちらもリエゾンされます。
なので、正しい発音は[마 니처눠 니에요 」,[마 노처 눠니에요]になります。
6. 천 원만 깎아주세요.
さ、出ました。これ絶対覚えないとですね。
「負けてください」は「 깎아주세요 」です。それから「 천 원만 」の「-만 」は、「-だけ」という限定を意味する助詞です。
人差し指で1を出しながら[까까주세요]と言ってみてください!
韓国のおばさんが皆さんの可愛さに負けて、きっと負けてくれます。
7. 알겠어요. 좋아요. / 안 돼요.
さ、「負けてください」とは言ったものの、答えが聞き取れなくちゃいけませんよね。Yesなのか、Noなのか、しっかりと聴き取りましょう。
Yesの場合は「 알겠어요[알게써요](分かりました)」若しくは「 좋아요[조아요](いいですよ)」と言って来ます。
Noの場合は「 안 돼요[안 돼요](ダメです)」と言って来ます。
しかし、ダメだからといって「はい」で終わるのではなく、もう一回「 천 원만 깎아주세요~[처 눤만 까까주세요](千ウォンだけ負けてください)」とねだってみるのもお買い物のこつです!
一回でOKする販売員はいませんから。
8. 좀 더 보고 올게요.
今度は、皆さんの方から断るときです。頑張って負けてみたけど値引きしてもらえなかったり、品物が気に入らなかったりと皆さんの方からNGを出すときの表現です。
「 좀 더[좀 더]」は「もう少し」、「 보고 올게요[보고 올께요]」は「見てきます」という意味です。
「 안 돼요[안 돼요]」と強く断るよりも若干「また来ますね」という風に柔らかく話した方が、お買い物のマナーですので、ぜひ使ってみてください。
9. 많이 파세요.
こちらは、上手くお買い物に成功して帰るときの挨拶です。
「 많이[마니]」は「たくさん」、「 파세요[파세요]」は「売ってください」という意味ですが、「商売が繁栄するように」という気持ちが込められている挨拶です。
これが出来れば、本当に上級者に見えますよ!
10. 감사합니다.
こちらは定番の挨拶ですね。「これくらいは、簡単です!」と思われるかもしれません。
「 많이 파세요[마니 파세요]」と一緒に「 감사합니다[감사함니다]」と挨拶します。
ここまで、いかかでしょうか。今すぐにでも、韓国にお買い物行きたい気分になりましたでしょうか。 旅行会話とは言うものの、基本的概念がはっきりしていないと、結局は一回捨ての韓国語になってしまします。 基盤をはっきり整えて、無敵の韓国語になれるよう、一緒に頑張りましょう!