以前、高校の同窓会で久々に友達に会いました。
お互い大人になって社会で活躍している姿を見たら、どこか誇りに思えて嬉しかったです。
皆夜遅くまで何時間も昔話で盛り上がりましたね。そんな中ある友達が「◯◯ちゃんは、本当に質問ばかりだったよね~私たちにも先生にも、気になることがあったら何でも聞いていたよね~」と言いました。
そう言われた友達は誰もが口を揃えて言う「優等生」の子でした。
思ってみれば、その優等生ちゃんは疑問に思ったことは必ず確認をする正確の子でした。
今になって、教える立場から考えると、恐らくそれが「お勉強上手の秘訣」だったと思います。
実際にわたくしの教えている生徒さんの中にも、特に優れた習得力をお持ちの方は、際立って質問が多いです。自らはっきりと理解出来るまで何度でも質問してきて、確実に自分のものにして置くのです。
今回、皆さんにご紹介します「韓国語上達のコツ」も、わたくしの優等生ちゃんの友達に繋がる部分です。タイトルの「お喋り屋になれ」から予想されるものはありますでしょうか。
前回は「汝自らを知れ」というテーマで、皆さんの普段の学習タイプを診断して参りました。
皆さんのタイプは発見出来ましたでしょうか。各タイプ別に特徴や欠点をお伝えいたしましたが、問題点が分かったところで、後は各タイプの特徴を活かしながら欠点を克服するのみですよ!
実は勉強のみならず、物事が上手く行く取って置きの方法とは、「状況の逆転」なんです。悪いことを改善していく。それだけの話なんです!
第二章 お喋り屋になれ!―授業の受け方―
詳しい説明に入る前に、一つ確認して置きたいことがあります。
皆さんは何かを学ぶことは何だと思っていらっしゃいますか?わたくしが思う勉強とは、人から人に情報や継がれていくものだと思います。
それが韓国語であれ、数学であれ、技術であれ、結局はそれぞれの分野が持つ情報がまだ知らぬ人々へ繋がって広がってゆくもの。
こんなにも難しい話をする理由とは、つまり勉強の始まりは誰かにその情報を教わる行為、ここで私たちが言う「授業」という行為にあるという話なんです。
そのゆえ、どう授業を受けるか、どうすればより効果的に情報を伝達してもらうかは非常に大事なことなんです。
この言葉を頭にしていただいた上で、下記のコツを読んでいただくと、いかに授業の受け方が大事なのかが分かります。より記憶に残ると思います。
では、始まります!
1.独学タイプ
独学タイプの特徴は何でしたか。なんと言っても「一人で勉強するタイプ」であることでしたね。
一人でじっくりと考えて進むタイプですので、早めに効果が出るより後々基礎がしっかりした結果が出る長所がありました。
しかし、誰の手助けも無いまま勉強をするせいで、誤った韓国語を覚える恐れがありましたね。
特に発音やニュアンスのような細かい部分でミスを犯すリスクが高いです。
それに、そもそも独学なわけで授業の受け方というものではありません。
それでは、どうすれば良いのでしょうか。
実は!独学も授業を受けているものと同然なんです。
ということは、誰かが書いた韓国語のテキストを読むこと自体が授業の行為に当るものなんです。
まずは、CDをたくさん聞いてください。
読み方を覚えた後はCDはスルーする場合が多いですが、正立されていない発音が定着してしまうと正しい発音に直すことが非常に難しいです。
とにかく、付いているCDは何回も繰り返して聞いて、正しい発音も見につけましょう。
もう一つは、大きな声でテキストを読んでください。 一人学習の最大の難問は、話す相手がいないということです。
語学を勉強しているのに、理論だけが万万承知していて一言も話せなかったら、それほど残念なことはありません。
聞いたCDを真似して大きな声を出して読みましょう。
自分の発音が自らの耳で確認できるので発音の長短所が分かるようになります。
2.動画講座タイプ
続いては、NHK講座や他多数の「動画講座で学習するタイプ」です。
このタイプの特徴は、プロの講師が設計した学習プログラムに従って、ペースを調節しながら自分が理解出来るまで学習できることです。
しかし、講座の優秀さにあまりにも頼ってしまい、他に学習の必要性を感じないことに欠点がありましたね。
また、講座の対象が不特定多数をターゲットにしているため、学習者によっては簡単であったり難しかったりなど、レベルの調整が聞かない可能性があります。
それでは、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、講座専用のテキスト以外の参考書を2冊以上読むこと! 知識の偏りを避けるために自分の苦手な分野を中心に他にテキストを選んでください。
同じ内容でも講師によって説明方も異なります。
色んな説明を見ることは多様な面から内容を立体的に見るようにしてくれるので、より深く内容を理解することができます。
もう一つは、疑問ができたら著者にメールを送ること!最近の語学動座は、著者や出版社側から学習に関する質問を受けるところも増えています。
掲示板を作って直接著者が質問に答える場合も多いです。
他の参考書を読んでも自ら解決できない点があったら、迷わずに問い合わせしてみてください。
もしそれが不可能な状況なら、検索なり友人なり誰にでも聞くようにしてみましょう。
最初は恥ずかしいかも知れませんが、すぐになれます。とにかく、未解決のままに置かないこと!
3.教室通学タイプ
この文をお読みになる方には恐らく最も多いタイプではないかと思いますが、韓国語教室に通いながら直接教わるタイプですね。
このタイプの特徴は、何と言っても「講師が直接教える」ことでから、 何でも気になる部分、分からない部分が直接質問できますね。
さらに、講師と相談して自分の望む方向で目標や順番を立てて学習することも出来ます。
しかしながら、このタイプにも欠点はありました。
動画講座タイプ以上に教室のプログラムに頼りすぎる点です。講師に全てを託し、教室以外での努力はしないで、教室に通うだけで満足してしまうところが大きな問題です。
それでは、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、講師に正直な実力の診断してもらいましょう!講師の立場からはいつも楽しくお勉強できますようにと励ましの言葉を掛けることをいつも心にしていますが、正直に望んでいらっしゃるレベルより多少遅れが出て「もう少しの努力が必要」と思う場合も多いです。
誰しもがキツイことは言われたくないと思うので、すぐ落ち込んで諦める方が多いです。
しかし、講師が言うキツイ言葉は実は皆さんよりずっと皆さんの実力を高めたいという心からの願いからそう申しているんです。子供の養育と一緒。
なので、随時講師に診断してもらってください。
今の状態、これからの学習方向、望むレベル…、生徒の真剣な学習熱に綺麗な言葉だけ並べて適当に応じる講師は一人もおりません。傷つかないで!勇気を持って聞いてください!
もう一つは、お喋り屋さんになってください!いよいよ本テーマでもある大事なコツです!皆さん、お喋り屋さんになってください!
つまり、講師より質問攻めになってください。
韓国語教室はネイティブの韓国語を観賞する場ではありません。
皆さんが主役になって、たくさんお喋りする練習場です。質問をしてもなかなか答えてくれない生徒さんが多いですが、皆さん曰く「まだ上手ではなくて…」、「知らない単語が多くて…」などなど、韓国語が下手だから話せないとおっしゃっています。
皆さん、もしかして勘違いされていませんか?
韓国語のぺらぺらな人がなぜ教室に通って習いますか?
皆出来ないから上手になるためにいらっしゃるわけですよね?
間違っても全然良いです!
単語が足りなくても全然良いです!
学んで範囲で、知っている範囲で話してください!
「네(はい)」の一言じゃ、一生韓国語が伸びることはありません。
実際に、質問が多くて何としても話そうとなさる生徒さんの方が上達が早いです。
韓国の語学院では全く分からない段階から、韓国語のみを使って授業を進めるところが多いです。
それでも、韓国語は上達し、ひょっとしたら聞いてばかりの人より早い時間で韓国語が話せるようになる人も多いです。
4.韓国人の友達に教わるタイプ
続いては、「ネイティブの友達に教わるタイプ」です。
このタイプは自然に言葉が覚えて会話に優れた点を見せますが、プロでないネイティブですので、体系的にちゃんとした学習に繋がらない点が最大の欠点でしたね。
しかし、この文のテーマである「お喋り屋」になるためには最適のタイプです。
それこそたくさん韓国語が使えるからです。
それでは、詳しく見てみましょう!
まずは、独学用の基本書で自主勉強してください!
語学は基礎が整っていないと危険です。
「가나다라(あかさたな)…」から順次に学んでいく必要があります。
以前独学者向けの自分に合う教材探しのコツを書かせていただきました。
それを参考に、必ず学習を行ってください。
もう一つは、覚えた韓国語を友達に確かめること!練習相手がネイティブであることは、これより良いものはありません。
プロのような教え方はできなくとも、マルかバツか判断することはできます。
皆さんの覚えた文法や単語、フレーズを確かめてみてください!
それこそお喋り屋になるのです!
5.勉強しないタイプ
最後は、独学でも動画講座を見ることでも教室に通うわけでもなく「勉強しないタイプ」です。
このタイプは、韓流ドラマや映画、音楽などなど、メディアに毎日触れながら自然に覚えてしまう特徴を持っています。
誰かのファンである方によくいるタイプですが、本当に韓国語を見たり聞いたりが生活になっているので、赤ちゃんが母語を見につけるように自然に頭に入ってくるんですね。聴き取りに特に強いです。
しかし、そこまでなるためには時間があまりにも掛かりますし、タイプ4のように正確で体系的な韓国語を覚えることができません。
それでは、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、自分の実力を診断してみてください!
市販で売っているハングル検定の模擬試験のように、今のレベルを含め知識の正確度をチェックしてみましょう。
以外にも間違って知っていたことや理解度の低さが分かります。その後は、自分のレベルに合わせて本格的に勉強を始めることですね。
すでに韓国語が馴染んでいるので、入門者よりずっと学習しやすいと思います。
もう一つは、メディアを正しく活用すること!以前、メディアを活用した勉強方について書いたこともありますが、それを参考にして、ただ見て楽しいで終わる中身の無い勉強ではなく、同じ時間でもより効果的に見られる方法で学習に活用してください。
メディアを利用する学習法はモチベーションが高くなる最も良い方法だと思いますので、楽しく効果的に勉強できると思います。
質問のフレーズ
(1) ◯◯◯ 이/가 뭐예요?
◯◯◯は何ですか?
(2) ◯◯◯ 이/가 무슨 뜻이에요?
◯◯◯はどういう意味ですか?
(3) 왜 ◯◯◯ 이/가 돼요?
なぜ◯◯◯なんですか?
(4) ◯◯◯ 은/는 어떤 경우에 사용해요?
◯◯◯はどういった場合に使いますか?
(5) 품사에 따라 달라요?
品詞によって違いましか?
(6)윗사람에게 써도 돼요?
目上に使ってもいいですか?
(7) 선생님은요?
先生はどうですか?(聞かれた質問を先生にもしてみる)
(8) 맞아요?
合ってますか?
(9) 기본형이 뭐예요?
基本形は何ですか?
(10) 지금 제 실력은 어때요?
今、私の実力はどうですか?
ここまで、いかがでしょうか。皆さんのタイプに合った解決法は見つかりましたでしょうか。
全体的に話を纏めてみますと、結局は「授業の主役となって積極的に行う」ことだと言えます。
お喋り屋になってくださいとのことも、誰よりも皆さんが喋るようになって韓国語の上達を願うからなんです。
授業の受け方を変えるだけで、今よりずっと効果のある授業になると思います。
아자! 아자! 파이팅!!!