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第二十八回 初級者から上級者まで必見! 上級者こそ見逃しやすい韓国語の助詞の使い方

以前、韓国でのあるコンサート会場で韓国語がとても流暢な方にお会いしたことがありました。 その方は韓国語のアーティストが好きになってから独学で韓国語を勉強し始め、今に至ることができたと話していました。 私はその情熱や韓国語の実力に大変驚きました。 ただ、一つ残念なのは、その方の韓国語はどこかが変に聞こえていた所でした。 確かに韓国語はあれほど上手なのに、この不自然な感じは一体何なんだろうと思っていたのですが、後からよくよく考えてみたらそれは「助詞の使い方」に慣れていなかった点でした。 勿論、ネイティブの私とお喋りが出来るほどの実力だったので、意味は十分把握出来たのですが、時には前後の言葉を少し時間を掛けて聞いて分かるものの多かったため、どこかコミュニケーションに不便を感じていましたね。 実は、「助詞」というのがなくても成り立つ文も韓国語には多いため、助詞をおろそかにするケースも多いです。 しかし、助詞は言葉と言葉の関係を示したり、その意味をより理解しやすくする機能を持っている品詞であるほど、文の大事な要素であることには間違いありません。 上級者であるこそ見逃している助詞や間違えやすい助詞が多いの、皆さんご存知でしたか?
そこで、今回は!韓国語の初級者から上級者まで使える「韓国語の助詞」について徹底勉強します! まずは、最も簡単な基本助詞をいくつかご紹介した上で皆さんの助詞への基礎をしかっりと固めて、次は間違えやすい助詞の正しい使い方についてご紹介いたします。 韓国語を今始めた貴方も、ある程度韓国語に自信のある貴方も、ご自分の実力をチェックして確かめてみましょう!概念はとても簡単ですよ!

1) 韓国語の基本助詞

(1) -은/는
日本語の助詞「は」に当たる補助詞です。ある対象が他の物と対照であることを表したり、文の中である対象が話題(Topic)であることを表したり、強調の意味を持ったりする助詞です。

例文(1)
A : 한국의 여름은 어때요?
   韓国の夏はどうですか?
B : 일본의 여름은 습기가 많은데 비해, 한국의 여름은 햇볕이 강해요.
日本の夏は湿気が多いのに比べ、韓国の夏は日が強いです。
例文(2)
A : 이 CD는 지난 번 사인회에서 직접 사인 받은 CD예요.
   このCDは以前サイン会で直接サインしてもらったCDです。
B : 우와, 부러워요.
  わー、羨ましいです。
例文(3)
A : 발음은 좋은데 단어가 부족하네요.
   発音は良いのですが、単語が足りないですね。
B : 아, 그렇군요. 단어를 좀 더 외워볼게요.
   あ、そうですか。単語をもっと覚えてみます。

(2) -이/가
これは日本語の助詞「が」に当たる主格助詞若しくは補助詞です。「-은/는」との区分に迷わされる方が多いですが、「-이/가」は話の頭や段落が変わる時、若しくは主語をはっきり示したい意図がある時に主に使います。

例文(1)
A : 이 사람이 누구입니까?
   この人が誰ですか?
B : 이 사람은 제 친구입니다.
   この人は私の友達です。
例文(2)
A : 이 사진에서 B 씨 친구가 누구예요?
   この写真でBさんの友達が誰ですか?
B : 모자를 쓰고 있는 사람이 제 친구예요.
   防止を被っている人が私の友達です。

(3) -을/를
これは日本語の「を」に当たる目的格助詞です。名詞形に付いて、その言葉が行為や目的物になります。

例文(1)
A : 지난 주말에 무엇을 했어요?
   昨日家に帰ったら玄関のドアーが開けてあってね!
B : 극장에 가서 영화를 봤어요.
   えっ?それで?
例文(2)
A : 점심 뭐를 먹었어요?
   お昼何を食べましたか。
B : 시간이 없어서 빵하고 우유를 먹었어요.
   時間が無かったのでパンと牛乳を食べました。

(4) -의
これは日本語の所有格助詞「の」当たる助詞です。韓国ではこの「-의」は省略される時が多いです、特に名詞と名詞がずらっと並ぶ時にはよく省略されます。

例文(1)
A : 어? 제 가방 못 봤어요?
   あれ?私のかばん知らないですか?
B : 책상 앞에 있는 게 A 씨 가방 아니에요?
   机の前にあるのがAさんのかばんではないですか?

(5) -와/과
これは日本語の「と」に当たる助詞ですが、韓国語には三つがありまして、「-와/과」、「-하고」、「-(이)랑」があります。 どれも日本語の「と」という意味になりますが、「-와/과」よりは「-하고」が、「-하고」よりは「-(이)랑」が親しみがある表現で、公の場や書き言葉としては「-와/과」を使います。

例文(1)
시험시작 전에 휴대폰과 책을 가방에 넣으십시오.
試験開始の前に形態電話と本をかばんに入れてください。
例文(2)
A : 어제 뭐 했어요?
   昨日何をしましたか?
B : 친구하고 에버랜드에 놀러 갔다 왔어요.
   友達とエバーランドに遊びに行って来ました。

(6) -도
これは日本語の「も」に当たる助詞です。二つ以上のものやことを羅列したり、例を挙げたりする時に使います。

例文(1)
한국에 가서 명동에도 가고 광화문에도 갔어요.
韓国に行ってミョンドンにも行って、ファンファムンにも行きました。
화장품도 사고 가방도 사고 쇼핑을 많이 했어요.
化粧品も買ってかばんも買ってショッピングをたくさんしました。

(7) -에 / -에서
日本語の「に」に当たる助詞は「-에」、「で」に当たる助詞は「-에서」です。 「-에」の後ろには行く、来る、通うなどの移動動詞やある、ないなどの存在動詞、時を表す言葉が主に来ます。「-에서」の後ろにはその場所で行われる行動や行為が来ます。

例文(1)
A : 지난 달에 한국에 갔다 왔어요.
   先月に韓国に行って来ました。
B : 한국에서 무엇을 했어요?
   韓国で何をしましたか?
A : 명동에 가서 화장품도 사고 정동극장에서 공연도 봤어요.
   ミョンドンに行って化粧品も買って、ジョンドン劇場で公演も見ました。

2) 韓国語の間違えやすい助詞

(1) 버스를 타요
日本では「バスに乗る」と、動詞「乗る」の前は助詞「に」を付けますよね? 韓国語では「に」ではなく「を」に当たる目的格助詞「-을/를」を付けます。 バスの他にも飛行機や地下鉄、自転車、遊園地のアトラクションなどなど、乗るもの全般には「に」ではなく「を」の「-을/를」を付けます。 簡単そうに見えてよく間違える助詞なので、必ず覚えて置きましょう!

例文
A : 회사까지 뭐를 타고 가세요?
   会社まで何に乗って行かれるんですか?
B : 버스를 타고 가요.
   バスに乗って行きます。

(2) 친구를 만나요
日本では「友達に会う」と、動詞「会う」の前は助詞「に」を付けますよね? 韓国語では「に」ではなく「を」に当たる目的助詞「-을/를」を付けます。 また、日本では「友達と会う」と、「と」を使う表現もありますが、韓国でも同じく「と」に当たる「-와/과」を使う場合もあります。 「友達に会う」というより「友達と会う」という方がお互いの会いたがる気持ちや二人の希望の上で約束という感じがしますよね。 それに加え韓国語では「と」に当たる助詞が三つも存在しますので、「-와/과」よりは「-하고」が、「-하고」よりは「-(이)랑」の方が最も親しい感じがします。 もし、「二人で」などまで加えるとしたら「남자친구랑 만나서 둘이 놀러 가요 (彼氏と会って二人で遊びに行きます)」と、より中の良い雰囲気が伝わってきます。

例文
A : 내일 뭐 하세요?
   明日何しますか?
B : 오랜만에 고등학교 친구를 만나요.
   久しぶりに高校の友達に会います。

(3) 감기에 걸렸어요
日本では「風邪を引く」と、「引く」の前に助詞「を」を付けます。 韓国語では「を」ではなく「に」に当たる「-에」を付けます。 これは「-에」に続く動詞「걸리다」に注目すれば良いのですが、「걸리다」を直訳すると「病気に罹る」という時の「罹る」に当たる言葉です。 日本では「病気に罹る」の時は「に」を使いますよね? 当然韓国語には「風邪」に関わらず「病気」に関するものは「-에 걸리다」と言います。

例文
A : 어디 아파요?
   どこか悪いですか?
B : 감기에 걸렸나봐요.
   風邪に引いたみたいです。

(4) 떡볶이를 좋아해요
まずは、(4)と(5)を合わせて叙述語の意味を説明する必要があると思います。 (4)の「좋아하다」はよく「好きだ」と訳しますが本当は「好む」という意味で韓国では動詞と分類される言葉です。 それに対して(5)の「좋다」は「良い」と訳す韓国で形容詞と分類される言葉です。 なので、「좋아하다」には助詞「を」に該当する「-을/를」が付き、「좋다」には助詞「が」に該当する「-이/가」が付きます。

(5) 떡볶이가 좋아요
(4)で説明したように、形容詞「좋다」には「-이/가」が付きます。注意しましょう!

例文
A : 한국음식 중에서 뭐를 좋아해요?
   韓国料理の中で何がお好きですか?
B : 떡볶이가 제일 좋아요.
   トッポキが一番好きです。

(6) 엄마를 닮았어요
日本では「誰々に似ている」と「に」を使いますが、韓国では「-을/를」を使います。 また、日本では「似ている」と現在進行形の形で事件の完了を表す半面、韓国語では「-았/었다」の過去形で完了を表しますので、「엄마를 닮아 있어요」ではなく「엄마를 닮았어요」と表現します。助詞の使い方ではありませんが、これも要注意ですね。

例文
A : B 씨는 누구를 닮았어요?
   Bさんは誰に似ているんですか?
B : 저는 엄마를 닮았어요.
   私は母に似ています。

(7) 이쪽으로 쭉 가세요
韓国語の助詞「に」は大きく二つの意味がありまして、一つは単純に場所や位置を示す「-에」と、もう一つは方向を示す「-(으)로」に分けられます。 どちらも後ろの叙述語には「있다(ある)」、「없다(ない)」、「다니다(通う)」、「가다(行く)」、「오다(来る)」のような移動や存在動詞が来ますが、「-에」は目的性が強い反面、「-(으)로」は方法を指す意味を持っているので、道の案内には「-(으)로」がよく使われます。日本の「に」と「へ」のニュアンスの違いだと思って頂くと簡単ですね。

例文
A : 서울역에 가려면 어떻게 가요?
   ソウル駅に行くにはどうやって行きますか?
B : 이쪽으로 쭉 가세요.
   こちらへまっすぐ行ってください。

(8) 물을 마시고 싶어요
「-したい」という希望の表現を使う時、日本では「-がしたい」若しくは「-が欲しい」と言いますよね? それに対して韓国では一般的に助詞「が」ではなく「を」の「-을/를」を使います。 もちろん、強調の意味を込めて「他ではなくこれが欲しい」という時には助詞の「が」に当たる「-이/가」を使う時もあります。

例文
A : 목이 마르지 않아요?
   喉が渇いていませんか?
B : 네, 시원한 물을 마시고 싶어요.
   はい、冷たいお水が飲みたいです。

(9) 운전을 할 수 있어요
日本では「-が出来る/出来ない」と可能と不可能を言う時、助詞は「が」を使います。 ところが、韓国では助詞の「-을/를」を使って「-을/를 할 수 있다/할 수 없다」と表現します。 また、「-が上手だ/下手だ」の時にも「が」ではなく「を」を使って「-을/를 잘하다/잘 못하다」と言います。

例文
A : 운전을 할 수 있어요?
   運転が出来ますか?
B : 아니요, 운전을 할 수 없어요.
   いいえ、運転が出来ません。

(10) 스타가 됐어요
「名詞+になる」という表現での「なる」には助詞「に」ではなく「-이/가」を使って「-이/가 되다」と言います。 動詞や形容詞の時はそれぞれ「-게 되다」、「-아/어지다」と言って作り方はまた異なりますが、助詞「-이/가」を付けることには同様です。

例文
A : 이 가수, 예전에는 인기가 없었지?
   この歌手、昔は人気無かったんだよね?
B : 응, 드라마가 크게 히트를 치면서 스타가 됐어.
   うん、ドラマが大ブレイクしてスターになったの。

さ、いかかでしょうか。少しは整理が出来ましたでしょうか。 韓国語と日本語は語順から始め似ている部分が多いので、基本的には日本語に当てながら勉強をするのも一つのコツだと思います。 ただ、あまりにも日本語と対照しながら覚えてしまうと、日本語の文法や話し方になりがちなので、必ず元の意味や使い方の概念を固める必要があります。 基礎がしっかりしていると変に迷うことも非常に減ってきますので、今一度今回の説明や手持ちの教科書などから確かめて置きましょう!

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