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第二十九回 韓国人ならこう言う!様々なシーン別に覚える実践韓国語

皆さん、韓流ドラマや映画はお好きですか?この質問自体は珍しくもないと思いますが。 多くの皆さんが趣味、若しくはお勉強のために韓流ドラマや映画をご覧になると思いますが、普段の見方はやはり字幕付きの観覧が多いでしょうか。 そういう時、時々「あれ?実際に言ってることと違わない?」と思ったことはありますでしょうか。 韓国語は日本語と語順が同じであったり、漢字語の発音が似ていたり、助詞の使い方が似ていたりなど、日本人学習者にとっては他国の方に比べ非常に優しい言語だと思います。 しかし、当然ながら両国の言語が全く同じ訳ではありません。 ということは、同じ状況、場面、シーンでも韓国と日本の話し方が異なるということです。 それぞれの国の文化による表現の違いとも言えるでしょう。 ドラマや映画などの字幕は、その字幕を見る人の国の事情に合わせてより自然な言葉にするため「意訳」することが多いです。 そのゆえ、文頭で挙げました「字幕と実際に言っていることが組み合わない」と思う現象が起きてしまうのです。 ところが、反対に実際の台詞をそのまま直訳して日本語に直すと、それはまたそれで不自然な、どこか変に思う言葉になってしまいます。
ということで!今回は、皆さんにより韓国人らしいネイティブ並みの韓国語を話していただきたいので、様々なシーンを例として挙げ、シーン別に覚える「実践韓国語」をいくつかご紹介させて頂きます。 そのフレーズを話すだけで「あ、この人韓国語が超!上手い!韓国人みたい!」と、韓国人を驚かすことになるに違いありません! 会話の例を挙げて説明致しますので、そのシーンを頭に描きながらお読み頂けると嬉しいです。 それでは、行ってみましょうか!

韓国人ならこう言う!実践韓国語その1)  멀리 안 나갈게요.
まずは、例文から見てみましょう。

例文
A : 오늘 저녁도 맛있게 해주시고 정말 잘 먹고 갑니다.
   (意訳)今日は夕食もご馳走していただいて、本当にありがとうございました。
   (直訳)今日夕食も美味しくしてくださって、本当によく食べて帰ります。
B : 뭘요~, 맛있게 드셨다니 다행이네요. 또 놀러 오세요.
   (意訳)いいえー、お口に合って良かったです。また遊びに来てください。
   (直訳)何をー、美味しく召し上がったって良かったですね。また遊びに来たください。
A : 네, 그럼 가볼게요. 나오지 마세요.
   (意訳)はい、では失礼致します。ここまでで大丈夫ですので。
   (直訳)はい、では帰ります。出ないでください。
B : 그래요, 멀리 안 나갈게요. 조심히 가세요.
   (意訳)ええー、ではここで。お気をつけてお帰りなさい。
   (直訳)はい、遠くまで出ません。お気をつけてお帰りなさい。
A : 네, 안녕히 계세요.
   (意訳)はい、では。
   (直訳)はい、安寧にいらっしゃてください。
B : 안녕히 가세요.
   (意訳)では、また。
   (直訳)安寧に帰ってください。

意訳と直訳を比較しながらご覧になればお分かりだと思いますが、ずいぶんと違いますよね? 以前一度申したかもしれませんが、韓国語はストレート過ぎる点が多いです。 例えば、後半お客さんがお見送りを遠慮する時、「나오지 마세요(ここまでで大丈夫ですので)」と言っていますが、「遠くまで出てくれなくてもいいですよ」と言っているんですね。 まさに言葉その通りですね。 このように、韓国語は行動や感情をそのまま素で表す言葉が多いです。 なので、普段の日本語での話し方を少し大胆にストレートに直すとより韓国人っぽい話し方になると思います。
さて、ここで注目するフレーズは「멀리 안 나갈게요(では、ここで)」です。 先ほど説明した「나오지 마세요(ここまでで大丈夫ですので)」に続く見送る側の台詞ですが、こちらもまたお客さんの配慮に答えて直接その胸を伝えていますよね。 ですが、日本では少し控えて「では、ここで」という風に言います。 ここがポイント!先ほど申しました韓国では直接に物事を言うという部分を見せている件だと思います。

韓国人ならこう言う!実践韓国語その2)  여기 자리 있어요?
まずは、例文から見てみましょう。

例文(1)
(야외 공연장에서) (野外公演場で)
친구A : 좀 이따가 깜짝 이벤트로 아이돌 공연을 한대. 우리 볼래?
友達A (意訳)後でサプライズイベントでアイドルのライブがあるって。一緒に見る?
     (直訳)少し後でビックリイベントでアイドルの公演をするって。私たち、見る?
친구B : 자리가 있을까? 어! 저기 앞에 두 자리 있다!
友達B (意訳)席空いているかな?あ、あそこ、前、席二つあった!
     (直訳)席があるかな?あ、あそこ、前に二席ある!
친구A : (빈 자리를 가리키며) 저기요, 여기 자리 있어요?
友達A (意訳)(空いた席を指して)あのう、ここ席空いていますか?
     (直訳)(空いた席を指しながら)あのう、ここ席ありますか?
관객 : 아니요, 자리 없어요.
観客  (意訳)はい、空いていますよ。
     (直訳)いいえ、席ないですよ。
친구A : 감사합니다. 여기 앉자!
友達A (意訳)ありがとうございます。こっち座ろう!
     (直訳)ありがとうございます。ここ座ろう!
친구B : 그래~
友達B (意訳)うん!
     (直訳)そうね~

友達AとBは座席指定無しの野外のコンサート場に来ました。 空いている席を探しているんですが、日本では「席空いていますか?」と「空く」という動詞を使って表現しますよね。 ところが韓国では「席ありますか?」と」ある」を使って表現します。 そのゆえ、日本語の「空いているか」の答えは「はい、空いています」になりますが、韓国語の「あるか」の答えは「いいえ、ないです」になります。 ただ、「空いている席」を言う時は「空く」を使って「 빈 자리 (空いている席)」と日本と同じ表現を使います。
これは、席のみならずこういう場面でも使います。下記の例文を見てください。

例文(2)
친구A : 이번 주 토요일 저녁에 시간 있어?
友達A (意訳)今週の土曜日の夜、空いている?
     (直訳)今週の土曜日の夜、時間ある?
친구B : 토요일 저녁? 이번 주는 일이 많아서 시간이 없는데…, 왜?
友達B (意訳)土曜日の夜?今週は仕事が多くて空いていないの、なんで?
     (直訳)土曜日の夜?今週は仕事が多くて時間がないの、なんで?
친구A : 콘서트 티켓이 생겨서 시간 있으면 같이 가려고 했지.
友達A (意訳)コンサートのチケットが余ってね、もし空いていたら一緒にどうかなって。
     (直訳)コンサートチケットが出来て、時間あったら一緒に行こうとしていたの。
친구B : 그랬구나~ 미안해!
友達B (意訳)そうか、ごめんね!
     (直訳)そうだったんだ、ごめんね!
     (直訳)そうね~

こちらを見てみますと、相手の予定を問う「空いている?」が「時間ある?」になっているのが分かります。 日本でも「時間ある?」と全く言わない訳ではありませんが、「空いている?」と言う場合が多いですよね。 ところが、韓国では必ず「時間ある?」と「ある」を使って「 시간 있어?」と言います。

韓国人ならこう言う!実践韓国語その3)  아직 덜 했어요
まずは、例文から見てみましょう。

例文
A : 내일까지 과제 제출해야 되지?
   (意訳)課題の提出、明日までだよね?
   (直訳)明日まで課題提出しなければならないんだよね?
B : 응, 다 했어?
   (意訳)そう、もう出来た?
   (直訳)うん、全てやった?
A : 아니, 아직 덜 했어. 넌 다 했어?
   (意訳)ううーん、まだ出来ていない。Bさんは?
   (直訳)いや、まだやっていない。あなたは全てやった?
B : 아니, 나도 아직 덜 했어.
   (意訳)ううーん、私もまだ出来ていない。
   (直訳)いや、私もまだやっていない。
A : 아~ 하기 싫다.
   (意訳)もうー、やりたくない。
   (直訳)あーやりたくない。

ここで注目する所は課題が完成しているのかそうでないかを問う「? ???(もう出来た?)」と「 아직 덜 했어 (まだ出来ていない)」という件です。 元々「다」は「全て」という意味を持っていて「한국요리라면 다 좋아요(韓国料理なら全て好きです)」のように使いますが、もう一つ「다+叙述語」で使われ「-し終わる」という完了の意味も持っているんです。 なので、例文のような文脈では「課題が完了している」ということを意味します。 また、「덜」はある基準に至っていないことや程が弱いことを意味する副詞で、「덜+叙述語」になると始めたものの完了はしていないことを意味します。 なので、ここでは「課題が完了していない」という「まだ」の意味になります。 この他にも「다 먹었어요(食べ終わりました)」や「덜 먹었어요(まだ食べ終わっていません)」、「겨울연가는 벌써 다 봤지요(冬のソナタはとっくに見終わりましたよ)」や「요즘 바빠서 덜 봤어요(最近忙しくて見終わっていません)」などにも使えます。

韓国人ならこう言う!実践韓国人その4)  잘 먹었어요
まずは、例文から見てみましょう。

例文(1)
A : 오늘 저녁 정말 맛있었어요. 잘 먹었어요.
   (意訳)今日の夕食、本当に美味しかったです。ご馳走様でした。
   (直訳)今日の夕食、本当に美味しかったです。とても満足して食べました。
B : 뭘요~, 잘 드셨다니 다행이네요.
   (意訳)いいえー、お口に合って良かったです。
   (直訳)何をー、満足して召し上がったって良かったですね。

皆さん、韓国語を勉強していると「잘」という言葉をよく耳にしませんか? 上記の例文でも「잘 먹었어요(ご馳走様です)」と「잘」を使っていますが、直訳を見ますと「とても満足に」となっていますよね? この副詞「잘」は色々な意味を持っていまして時には「正しく」と訳される場合もあれば「手際良く」、「詳しく」、「はっきり」、「無事に、順調に」などなど、日本語の訳でも数え切れないくらい様々な意味を持っています。 その訳とは「잘」を日本語に訳すにはこれと言った適切なものがないからなんですが。 「잘」は一般的な訳として「よく」という意味を持っています。 つまり後ろに来る叙述語の状態が上手く行くこと、順調に行くこと、良くなることを意味するんです。 「ご馳走様でした」を「잘 먹었어요」で表現するのも、食べる行為がとても上手く行って満足したのでそう言うと考えると分かりやすいです。 食べる前に「頂きます」は「잘 먹겠습니다」と言いますよね? ここにも「잘」を使っていることが分かります。

例文(2)
어머니는 잡채를 잘 만드세요. 母はチャプチェが得意です。
잘 알겠어요. よく分かりました。
잘 익은 수박 上出来のスイカ
잘 가요. 気をつけて(お帰りなさい)。

韓国人ならこう言う!実践韓国人その5)  쉬울 줄 알았어요
まずは、例文から見てみましょう。

例文
A : 한국어 공부 시작했지요? 해 보니까 어때요?
   (意訳)韓国語始めたんですよね?やってみてどうですか?
   (直訳)韓国語の勉強始めたんですよね?やってみたらどうですか?
B : 재미있지만 어려워요.
   (意訳)面白いけど難しいです。
   (直訳)面白いけど難しいです。
A : 그래요? 어순이 같아서 쉬울 줄 알았는데.
   (意訳)そうですか。語順が同じだから簡単だと思っていました。
   (直訳)そうですか。語順が同じだから易いかと思いました。
B : 저도 처음엔 쉬울 줄 알았어요.
   (意訳)私も最初は簡単だと思っていました。
   (直訳)私も始めは易いかと思いました。
A : 그렇구나. 그래도 힘내요!
   (意訳)そうなんですね。でも頑張ってください!
   (直訳)そうなんだ。それでも元気出してください!
B : 네! 고마워요.
   (意訳)はい!ありがとうございます。
   (直訳)はい!ありがとうございます。

最後は「-(으)ㄴ/는/-(으)ㄹ 줄 알았다」です。
日本語にすると「-だと/かと思った」という訳になりますが、物事が起きる前の話者の推量を表す言葉です。 「叙述語の連体形+줄 알았다」で使います。 上記の例文では最初は韓国語が簡単だと思っていたが実際にやってみたらそうでもなかったという意味になります。 実際韓国人がよく使う表現で、ドラマや映画などでもしばしば出てきます。

さ、いかがですか?初頭でも話しましたが、韓国人の話し方というのは思ったより直接的でストレートな言葉が多いです。 より韓国人っぽく話すにはやはり現地の人を真似する必要があるとわたくしは思います。 皆さんの普段の話し方を少し変えて大胆に話す練習をしてみましょう。 そのためにはドラマや映画、ラジオなどメディアを活用するのも良い方法かもしれません。 ただ、単語や意味に注目するのではなく、表現の視点から耳を傾く習慣を見に付けてください。 皆さんもこれからは韓国語のプロになれます!